インゴットは長期に渡ってその価値が変動しにくいことから、資産としてすでに持っている、またこれから購入しようと考えているという人も少なくはないでしょう。インゴットを実際に資産として売却する場合、たいていは買取業者に依頼することになります。しかしどこの買取業者でも同じ価格で買い取ってくれるというわけではありません。なんの知識もなく、漠然と売却してしまうと、後になって実はもっと高く売れるものだったということがわかるケースも珍しくありません。というのも近年、終活ブームや景気の動向の後押しもあり、特に大阪のような大都市では買取業者が急増し、業者によって買取のルールも様々になっており、どのようなルールで買取をしているかを、売る側が賢く見極める必要があるのです。良心的に高価買取をしてくれる大阪近郊の買取業者に売ることができるよう、いくつかのポイントを押さえておきましょう。

インゴットの価格を変動させる基本的なチェック事項

インゴットの取引価格は社会の動向等により日々変動します。その日の買取相場によって決まり、大阪であれ、東京であれ同じ価格で取引されます。高価買取を望むなら相場をよくチェックして売り時を見極めることが重要です。また、所有するインゴットの状態が、買取価格に影響する場合があります。高値で取引される国際公式銘柄のインゴットには通常、素材、純度、製造元とそのロゴマーク、重量、シリアルナンバーが刻印されています。これが無かったり消えていたりすると再精製が必要となるため、その分買取価格も下がると考えた方が良いでしょう。直接の取引価格とは異なりますが、もう一つ忘れてはならないのが税金です。インゴットは、売却時に200万円を超える場合、その売却益が譲渡所得とみなされ、課税の対象となります。もし一本で200万円を超えるインゴットであれば、加工費はかかりますが分割して売却すれば節税につながります。

インゴットの買取価格に差が出る査定手数料をチェック

買取業者によってもインゴットの買取価格に差が出てくることはあります。大阪にも高価買取をうたう業者は数多くありますが、買取価格に差を生み出している理由の一つとして考えられるのは手数料です。取引の際、現金振込時の振込手数料や、店頭での直接取引時の印紙代は手続き上必要な手数料だとしても、それ以外に査定の手数料を取る業者と取らない業者があります。手数料を取る業者は、インゴット価格の何パーセントかを手数料とする場合が多いのですが、それが例え10パーセントとしても、高価なインゴットであればかなり高額な手数料になります。手数料を取るか取らないかは、書面やホームページ等であらかじめ示していることがほとんどです。了承して手数料を支払うのであれば問題はありませんが、知らずに手数料を支払って後悔することのないように、分かりにくい場合は自分で取引の前に確認をした方が良いでしょう。